【メモリ】選びのポイント
みなさんこんにちは!
PCパーツの選び方シリーズ第三弾は「メモリ」についてです。
メモリは世代ごとに規格が異なり互換性もないため、規格を見極めることが重要です。規格が分かれば後は適切な容量を選ぶだけです。
メモリ(RAM)とは
メモリ(RAM: Random Access Memory)とは、HDDやSSDなどのストレージから読み込んだデータをすぐに利用できるように短期的に保存しておく場所です。CPUを料理人に例えると、ストレージが冷蔵庫、メモリが調理台になります。調理台が狭いと使わない食材はいちいち冷蔵庫にしまわないといけなくなり、料理に時間がかかります。同様にメモリの容量が少ないとCPUが本来の力を出せなくなり、動作が重たくなります。メモリの使用率はタスクマネージャーから確認できます。もし、日ごろからメモリ使用率が8割を超えているのであれば換装や増設を考えましょう。
規格の話
DIMM(ディム)とS.O.DIMM(エスオーディム)
DIMMとは、Dual Inline Memory Moduleの略でメモリの標準規格です。デスクトップ用のメモリ規格となっています。
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それに対してS.O.DIMMは、Small Outline DIMMの略です。名前の通りスロットの幅が狭く、大きさに制約のあるノートパソコンで用いられている規格になっています。
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メモリの世代を表す「DDR」
上で述べた二つの規格の中に世代ごとの違いがあります。それが「DDR」~「DDR4」で表されています。DDRとは、Double-Data-Rateの略です。後ろの番号が大きくなるほどに世代が新しくなり、速度も向上しています。番号が違うとメモリの切欠きの位置も異なり、物理的にスロットに入らないようになっているため正しい物を選びましょう。確認方法はパソコンが起動する状態ならタスクマネージャーのパフォーマンスタブのメモリ欄から、起動しない場合はパソコンやマザーボードの型番からメーカーページの仕様を見ることで確認できます。
DDRの由来に関する細かい話
DDRは正確に記述すると、DDR SDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory) というSDRAMの後継として作られた規格です。SDRAMの後継として、RDRAM (Rambus DRAM)とDDR SDRAMが競い合っていたのですが、現在はRDRAMは市場から駆逐されてしまいました。そのためDDR SDRAMが唯一の規格となり、「DDR+数字」はメモリの世代を表すというのが一般的になっています。
容量の話
ウェブ閲覧やオフィス作業がメインであれば8GB、ゲームや動画編集をするのであれば最低16GBが必要になると思います。予算に余裕があれば大容量を選ぶのに越したことはないのですが、容量が2倍になれば値段も約2倍になるため自分の用途にあった容量を選びましょう。最初にも書いたように、タスクマネージャーからメモリの使用率を見ることができるので、普段から使用率8割を超えているようならメモリの増設を考えた方が良いかもしれません。
動作周波数の話
実際の商品ページを見てみると、世代を表すDDR3やDDR4の後ろに1333や2666といった数字が書いてあるのに気付いたかもしれません。この数字の単位はMHzでメモリの動作速度を表します。ご察しの通り数字が大きいほど速いメモリとなっています。周波数が合わなくてもBIOSが勝手に遅い方に合わせて動かしてくれるのでそれほど気にする必要はないのですが、少しでも速い方が良いという方は周波数も気にしてみてください。
まとめ
今回はメモリの選び方について書いてみました。みなさんも適切なメモリを選んで快適なパソコンライフをお過ごしください。